事を成すには3倍使え/AIG保険支社長からの話

事を成すなら3倍の時間と労力とお金を使え。

AIGグループ 外資系保険会社支社長 50代男性

 

はじめに

こんにちは。影谷です。

今回ご紹介するビジネス思考力は、私が社会人2年目の時にある外国人団体さんが開いた新年祝賀パーティーで同じテーブルに座っていた超王手外資系AIGグループ保険会社の支社長さんから話されたエピソードから授かった思考力です。

あなたは事を成すときにはどのくらいの力が必要と思いますか?

2倍?3倍?5倍?

タイトルで答えを言ってしまっておりますが、正解は「3倍」です。

本日は事を成すときに必要な力量についてのビジネス思考力を考えてみたいと思います。

記事の信頼性

 

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。

現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。

特に対面営業と経理実務に関することを追求することが好きです。

挨拶回りでの出来事

その日、私はとある外国人団体の新年祝賀会にお呼ばれしていました。

私は乾杯の合図を皮切りに自分の名刺の束を持ち、各テーブルへご挨拶に繰り出しました。

その時はだいたい約50テーブル×8名ぐらいだったと思いますが一人ひとり「〇〇社の影谷です!今後ともよろしくお願いいたします!」と威勢よくやっていました。

日本語が通じない方もいらっしゃいましたが、愛嬌で乗り切ろうと頑張りました。

これだけの名刺交換をする理由は仕事だからということはもちろん、私が無類の「名刺コレクター」だったからということもあります。

→関連ページ 名刺とにらめっこ

名刺交換重要! 名刺とにらめっこ/とある経営者からの話

全てのテーブルを回るのに1時間くらいかかったでしょうか。ようやく名刺交換を終えて「やっとご馳走が食べれる〜。残してくれてるかな〜」と自分のテーブルに座ると突然、隣のおじさんが「名刺交換してください」と話しかけてきました。

私は他のテーブルばかりに目を向けて自分のテーブルの来賓者への名刺交換を忘れていたのです。

しかし来賓といってもその団体さんへ出入りしている業者ばかりが集められたテーブルで純粋なご来賓者という位置づけではなかったのですが、それでも胸には真っ赤なバラのリボンをつけられて、とっても恥ずかしかったことを覚えています。

その50代ぐらいに見える男性の名刺には「AIGグループ ◆◆保険会社 支社長」の肩書が。そう、だれもが知っているCMでも有名なあの外資系の保険会社の支社長さんだったのです。

ははぁ〜!っとひれ伏す私に、支社長さんは「全てのテーブルを回っていらっしゃる姿をここから拝見していました。感服いたしました。」とお話いただき、「どのような方がいらっしゃいましたか?」と熱心に私へ聞いてきました。

目の前のご馳走をお預け状態でしたので、私は「いろいろな方がいらっしゃいましたよ。またご自身でもご挨拶に行かれては?」と適当に相槌をし、夢中で食事を口へかき込み、散会後は祝賀会へ呼んでくれたその団体の会長さんへご挨拶をして、早々に引き上げました。

帰りがけに支社長さんから「また一度ゆっくりお話させてください」と言われましたが、社交辞令だろうと簡単なご挨拶をしてその会場を後にしました。

うちへこないか/新沼謙治

祝賀会が終わってから後日、本当に支社長さんからお電話があり、「ぜひお会いしませんか。」というお話がありました。内容は言ってくれませんでしたので、こちらとしては「やった!ビジネスチャンス!我社を売り込む千載一遇のチャンス!」と大量のプレゼン資料を抱えて先方の高層ビルオフィスへ乗り込みました。

面会すると早々に私は自社のポジショニングを語りだし、こちらのコンテンツで御社をいかに満足させられることができるのかということを小一時間ほど説きました。

しかし、一向に響きません。死んだ魚のような目をしています。

焦る私はまくし立てるプレゼンを展開。どうだ!と顔を見ると死んだ魚はさらに加工されホルマリン漬けのように口をポカーンと開けていました。

・・・しまった。業界が違いすぎる。相手からのニーズもウォンツも読み間違えた。。。と後悔した瞬間、支社長さんからは思いがけない言葉が出ました。

支社長「実は今回お呼びだてしたのは影谷さんを我社にスカウトしたいうということを伝えたかったのです」

私「ええぇーーーーーー!!」

それを言われた時は新沼謙治さんの「嫁に来ないか」の歌が頭に流れました。

♪うちへ〜こないかぁ〜

♪さくら色(赤面症)した きみがほしいぃ〜

正直、驚きました。全く予想だにしていなかったので、そこから流暢に話していた口調が突然あたふたし、まるで中国人留学生(友人)のチェン君ばりの「ななな、なんでぼくぅがぁ〜」となりました。

支社長さんは私をスカウトしたい理由と抱えている問題を話してくださいました。

信頼回復に何もかも3倍かかった

「影谷さんをスカウトしたいのにはあの祝賀会での営業姿勢を拝見して、ぜひともうちで働いてほしいという率直な気持ちと、あの団体と我社をもう一度つないで欲しいという期待を込めているからです。影谷さん、あの団体がどういう団体かよくご存知ですか?」

支社長さんからの問いかけに私は「あの団体さんとは仕事でお付き合いがある程度で会長さんしかよく存じ上げない」と答えました。

「あの団体に所属している会員はそのほとんどが会社経営者や事業家さんです。我社はあの団体の皆様へ以前とても大きな取引きを個々にやらせていただいていた。しかし、御存知の通り外資系がゆえの目まぐるしい吸収と合併により当時取引していた前身の会社は消滅し、その時に取引きがあった会員さんに大きな損害を出したのです。」

詳しく聞くと、団体さんとは和解しているもののその当時のことを今だに根に持っていらっしゃる方も多く、ようやく今の会長さんに代替わりしてから出入り禁止が解けたというのです。

「ようやく祝賀会に出れるまでになりました。それまでにこれまで築き上げた関係の3倍の時間と労力とお金を使いました。失った信頼を取り戻すのにこれまでの3倍ですよ。つまり、事を成すには何事も3倍の力が必要ということなのです。

「影谷さん、あの時に名刺交換されたでしょ?私達は名刺交換にすら行けなかった。私の部下も同じテーブルに同席していましたが、会員さんからの声が怖くて自席から立ち上がることも出来なかったのですよ。そんな中、あなたの行動は怖いもの知らずでは有るけれど、それ以上に英雄にも見えましたよ(笑)」

 

そしてすごい一言を支社長は言いました。

「名刺交換したあの名刺。あの名刺を使えば、あなたは我社で一生食いっぱぐれないと思います。その行動力を買いたい。我社へきませんか。3倍出します。」

大人って怖いと思いました。しかしそんな風に具体的な数字で自分を評価してくれる人がいることにとっても嬉しく思いました。

当時の年収は350万円という恐ろしい金額で働いていたので(低いという意味で(笑))、3倍なんてもらったら鼻血が止まらなくなりそうです。

 

最後に

よだんではありますが、結局そのオファーですが、丁重に「無理です」とお断りました。

扱う商材(保険)に全くの興味が持てなかったのです。たとえ勤めたとしても早々につまらないと感じてしまうのではないかと思ったからです。

その後何度もご連絡をいただき、熱心にアプローチいただきましたが「すいません」の一言で、逆に申し訳なくなったことを覚えています。

「if」なんてことは人生ではありえないことではありますが、もしあの時に別の道を歩んでいれば・・・なんて妄想すると少しワクワクしますね。

 

今回は「事を成すには3倍の力が必要」という思考力をお届けしました。

 

「黄金の知恵袋」

本日もご覧いただき誠にありがとうございました。

 

ABOUTこの記事をかいた人

影谷(かげたに)

執筆者【経歴】関西出身 ▶︎年商2億円の事務所経営経験(芸能関係/10年) ▶︎国内ポピュラーコンサート・イベント運営企画 業務に携わっています▶︎ Blog「黄金の知恵袋」 (最高月3万PV )運営 ▶︎ 元・超あがり症 ▶︎ ビジネスに関する税対策や経営実務が得意です ▶︎伝えたいこと:自分がビジネスマンとしてレベルアップしたときに経験した知恵と面倒な経営実務や財務処理、税の対策を中心に「経営で頑張る人」に悩みとその解決策をお伝えしています。▶︎メッセージ:このブログのビジネステクニックや思考力を実践して一流のビジネスパーソンを目指してください!