■目次
起業塾・起業セミナーは無駄。
独立のための学び方

はじめに
こんにちは。影谷(かげたに)です。
あなたは起業するとき、その経営ノウハウをどのようにして得ましたか?
新規独立された方なら自身が培った経験から開業されることでしょう。
しかし技術職(整体師、美容師など)さんは、その技術力が確かなものであっても、いざ「経営」となるととたんに素人となってしまいます。
お客さんが来れば確かな満足度を与えられるのだけれど、そのお客がなかなかつかない・・・PRの方法、サービスの方法、その経営営業力は技術とは別の戦略が必要になるのです。
レストランでもオーナーと料理人が別れているところがあるのは、いくら美味しい料理を提供できても店舗展開、人材育成、財務処理・・・その経営実務が複雑なので料理人が専念することが難しいからです。
余談ではありますが、私の父はかつて料理人であり、小さなレストランを経営しておりました。
しかし生粋の料理人であったがゆえ、財務処理がてんでダメで、いつも経営は火の車。もっと賢く経営を行えれば店舗拡大も夢では無かったはずが、祖父の代から続いた店は父の代で潰してしまいました。
それぐらい経営と技術とは別物だということなのです。
私がオススメする顧問税理士の新田会計事務所・新田人史治氏も言っていました。
「当事務所が顧問契約する事業所(法人含む)は400あるが、そのうち3年間変わらず経営できるのは約10%ぐらい。そのほとんどは3年以内に事業を畳んでしまう。それぐらい経営というものは難しい」
では、その経営方法を教えてくれるセミナーがあればどうでしょうか。
最近では実際に成功した実例を挙げながら、「起業塾」と名のついたセミナーが増えています。
セミナーでノウハウを学べば起業して自由になれる、成功して大きなお金を手にすることができる。
もし本当にそうならだれでも飛びつきたくなりますよね。
セミナー参加費に100万円かかっても、そのセミナーで得たノウハウをもとに事業売上が1,000万円になった。
そんな確証があれば、私も参加したいと思います。
しかし賢明なあなたであれば、世の中そんなに甘くということは良く理解していますよね。
実際にはセミナーに参加したからといって事業が成功するならだれも苦労はしません。
また悪質なセミナーでは甘い言葉で誘い込み、高額な費用を要求する詐欺的なものもあると言います。
本日は「起業塾」には参加すべき?という点についての思考力をお伝えしたいと思います。

こんなお悩みを解決します。
✔本記事の内容
✔ 起業塾は不要。
✔ ビジネスは0円で学べる。
✔ 誰のための起業か考えよう。
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経営実務に関することを追求することが好きです。
1.起業塾不要!!起業は誰でも0円でできる
個人事業主で開業するにはまず「開業届」という用紙を税務署で提出します。
はい。終了。
これであなたは「一国一城の主」です。
起業するのに「お金」なんて必要ないのです。
あなたに信念があれば、儲かる方法を先に得るよりもまず「起業」という行動と決断をすべきです。
事業を始めるための準備金はその事業にかかる設備や技術に使うべきです。
私は問いたい。
その事業を成功させるための知識なんて、はじめから必要なのでしょうか?。ましてはその知識は他人から購入する物なのでしょうか?。
あのホリエモンこと堀江貴文氏も言っています。
「起業するのに起業セミナーに参加するのは無駄。起業したいと思ってなぜ準備期間がいるの?もう今すぐにでも事業のための立ち上げをやれよ。販売のためのWEB構築でも良いし、メルマガでも良いし。とにかく行動しろ。」
「なぜ今の仕事を辞める必要がある?今のままで土日に趣味でやれ。グリーの田中社長も楽天在籍時に土日のプライベートを使ってグリーを開発して独立したんだよ。」
何度も言いますが、事業を始めるのにお金は要りません。
必要なのは何のために事業を行うのか?というあなたの行動力と「信念」なのです。

2.起業塾不要!!起業ノウハウを得る方法はタダ(無料)でたくさん学べる
ここで私が経営をスタートしたときの起業経営ノウハウを得た方法をお伝えします。
表題で「無料」と言い切ってしまっていますが、少し違いますので訂正させてください。
正しくは自己投資と思うと無料ということでしょう。
私が積極的に起業ノウハウを得た場所というのは「経営者が集う異業種交流会という名の飲み会」です。
起業塾やセミナーなどのように寺子屋方式で学ぶのでは無く、同じ酒を酌み交わすという方法です。
私も座学方式の無料セミナーにはかつて参加したことがありました。経営初心者だった時、右も左もわからずにセミナーで学ぼうと片っ端から参加していた時代があったのです。
しかしそこで学んだノウハウが100%発揮できていたかというと、正直10%も発揮できていなかったでしょう。
座学方式だとどうしても講師から一方的に話をされるので講義が終わったときに「あれ、受講中はやる気にみなぎっていたのに現場で戻ったらやることって何だっけ?」と教室を出た瞬間に満足した気持ちになって実行するまでに至らないということが多かったのです。
参加することに意義があるなんて、スポーツ界では言いますが、ビジネス界は結果を出してなんぼでしょ。「参加して満足しちゃった」では全くの時間の無駄なのですね。
そのことに気付きだした時、私はセミナー後の交流会(飲み会)の方がよっぽど人脈が作れて実になると思うようになりました。
私は過去の記事でも書いていますが、「名刺収集」の趣味があります。
飲み会で他業種の方との名刺を頂戴するために積極的に飲み会に参加していました。
名刺とにらめっこ
この飲み会に参加したとき、他の経営者から事業の失敗談を聞けるようになりました。
この「生きた失敗談」からどれだけ学んだことか。
私はこの「生きた失敗談」が聞けるであろう「異業種交流会飲み会」へ頻繁に参加するようになります。
もちろん飲み会の参加費は有料ですが、4〜5千円くらい、自己投資と思えば安いものです。
また知り合った多業種経営者から新たな人脈も紹介してもらえたり、すごい経営者にお会いすることも出来ました。
経営塾に100万円も払うんだったら、現役の経営者が集う飲み会に参加する方がよっぽど良い。
人脈も広がるし、一石二鳥です。
またそれでも寺子屋方式のセミナーに参加したいのであれば、街の青年会議所、商工会議所、信用金庫、経済系の同友会、地場産業公共団体(自治体)など、いくらでも無料起業セミナーを開催しています。
もちろん、セミナーを主催する団体にも目論見があるので、会員への勧誘や事業資金などの融資営業があると思いますが、起業塾のようなリスクは少ないでしょう。公的機関のセミナーを活用するのも手です。

3.起業塾不要!!誰があなたの事業の経営者ですか?
起業を考える前に一つお伺いしたいことがあります。
「あなたの事業はだれのものですか?」
この答えは1つです。起業したら事業はあなたのものです。
あなた自身が経営者であり、代表者であり、トップと呼ばれる存在です。
起業するということは、「一国の主になる」ということです。
すべての責任、すべての決定は自分で下さなくてはなりません。
この意味がおわかりでしょうか?
起業塾で「こんなビジネスは成功すると思うか?」ということを聞きに行くというのは馬鹿げていると思いませんか。
起業スタート前から他人に意見を聞いたり、成功するかどうかもわからないことを聞くこと自体が無意味だと思いませんか?
しかし、人はつい自分以外の第三者の意見(お墨付き)を求めてしまいます。
はっきり言いますが、自分が決定を下す立場であるにもかかわらず、「誰かのお墨付き」をもらわなくては実行に移せない、決断できない人は自営業には向いていません。
自分がボスだという認識がないなら、起業家になることは諦めた方が良いです。
起業塾に入るということは、塾長の舎弟になるということです。舎弟になるということは、あなたが求めている「自由」は一生得られないことを意味します。
もう一度言います。誰のことを聞きに行くんですか?経営者であり、一国の主であるあなたに意見をする人のためにあなたの大切なお金を支払うのでしょうか?
事業が成功するかしないかはあなたの「信念」が決めます。
あなたの信念に対する努力は決して裏切らない。
その努力のためにお金を使いましょう。

4.起業塾不要!!どれだけ勉強しても成功の保証はない
起業にはリスクが伴います。どれだけ勉強しても、失敗するときは失敗します。
その一方で、私のように無学のままスタートしても、経験を積んでいくうちに、事業を展開できるようになっていきます。
起業塾のようなバーチャルな世界でどれだけ熱心に学んでも、成功の保証などありません。
これは私の経験ですが、私が会社を経営していたスタート時は全くの「無学」でした。
しかし最終的には年商2億円の売上をだせる事務所に改革できました。
私は有料の起業塾には参加したことがありません。
私が学んだのは実際に仕事上でお会いした3,000人を超える経営者や成功者達からです。
この生きた実学からしか学んでいません。
書籍なんかも買いあさりましたが、結局実になっていないような気がします。
机に向かってビジネス成功法を聞く時間があるなら、自分の身近にいる自分よりも成功している人から「失敗談」を聞く方がよっぽど実になると思いませんか。

5.起業塾不要!!自分の起業が迷走してもだれも答えなんて出してくれない
起業を考える上で、「そもそも何をしたら良いかわからない」なんていう声が多くあります。
自分の時間を取り戻したい、豊な人生を送りたい、そんな漠然とした夢があることはとても良い事だと思いますが、そのための手段がわからない人は大勢います。
「起業したいがどうすれば良い?」
この答えの回答は先ほど申し上げたように税務署へ「開業届」を提出するだけ。
でもあなたが欲しい答えは「何をすれば良いか?」でしょう。
しかし、この答えを明確に出せる人などこの世界に誰一人いません。
もし、起業塾に行ってその答えが出るなら100万円払っても価値があるでしょうが出るはず無いですよね。
その答えはあなたの「信念」を誰が一番理解しているのかという答えと一緒です。
そう、それは「あなた自身」。
あなた自身にしか「何をすれば良いか」という答えは出ません。
起業する上で、「何をするか?(どのような事業をするか?)」は最初から決めておいた方が良いでしょうが最初から「何を具体的にすればよいか?」が決まっていなくても良いという場合もあります。
パソコンで有名なHP(ヒューレット・パッカード)の創業はおもしろいものがあります。
1934年、創業者のビル・ヒューレットとデイブ・パッカードは最初に会社をはじめることを決め、そのあとで、何をつくるかを考えたそうです。
二人は、まず一歩を踏み出して、ガレージから抜け出し、電気料金を払えるようになりそうなことを、手あたりしだいやってみたそう。
彼らはいずれも、起業した時には「何をすればよいか?」という具体的な事業内容は決まっていませんでした。
しかし、彼らは「まず最初に起業する」という目的は先に達していた。
何をすればよいかわからないのであれば、とりあえずできることから始める。つまり、開業届を出して起業することからはじめてみてはいかがでしょうか。
事業が迷走するのなら、まず手あたり次第実践するという覚悟を決めることが重要です。
私も経営スタート時は手当たり次第に売上が上がる方法を何でも採用してやっていました。
ほとんど失敗しているものばかりですが、そこから得た教訓や人脈は後々実を結んでいるような気がします。
起業塾に答えはありません。あなたの心に答えはあるのですから。

いかがでしたでしょうか。
本日は起業塾には入るべき??ということについての思考力をお届けしました。
ぜひ参考にしてみてください。
「黄金の智恵袋」
本日もご覧いただき、ありがとうございました。