■目次
仕事の巻き込み力。仕事はどんどん巻き込もう
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はじめに
こんにちは。仕事の巻き込み力がからっきしの影谷(かげたに)です。
いやー。私は自分で言うのも何ですが、この「巻き込み力」は本当に苦手です。
よくプロジェクトを進行していて、同じプロジェクトに参加する別会社の方やアドバイザーから「影谷君は本当に巻き込むのが下手だ」と言われたものです。
自分でもよくよく理解しているのですが、本当に苦手というか下手というか…。
性分的に「自力でコツコツやるタイプ」だからかもしれません。
社会人に成り立ての頃、仕事が出来ない先輩がおりましたが、その先輩は自分でやるのはからっきしだけど、周りを巻き込んで事を成すタイプだったので、社内の評価はピカイチだった方がいます。
初めは「周りが全部やってくれてるんだから当然じゃん!」とやっかみ心がありましたが、今となればその手腕こそ彼のビジネス力だったと言わざるを得ません。
人を巻き込みながら事を動かせば、当然プロジェクトも大きくなっていきます。人が動けばお金も動く。
初めは担当者一人だけの仕事が、気付けば社長を巻き込んでの一大プロジェクトなんてことも。
人を巻き込めると言うことはそれだけ「将としての器」が備わっているということでもあります。
本日は、そんな「人を巻き込む力」についてのビジネス思考力をお伝えしたいと思います。
本日はこんなお悩みを解決します。
✔本記事の内容
✔ 仕事の巻き込み力とは
✔ 仕事ができる人
✔ 実践してみよう。
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経営実務に関することを追求するのが好きです。
仕事の「巻き込み力」とは
巻き込み力とは、自分ひとりでは成し遂げられない仕事を達成するために、周りの人を上手に巻き込み、動かしていくスキルのことです。
一見、「自分の尻ぐらい自分で拭け!」という他力に頼った思考に思うかもしれませんが、これは現代のビジネスシーンには欠かせないスキルの1つとも言われています。
働き方改革で仕事の量は減らないのに就労時間の短縮が求められている今、仕事を一人で抱え込まず上手に皆で案分し、協調性を発揮できる人間が「仕事のできる人間」ということです。
この協調性の最上スキルを「巻き込み力」と呼んでいます。
ひと昔前は、残業や休日出勤をしてでも自分ひとりで完璧に仕事をこなす人が「できる人」だと言われていました。
どんなに要領よく仕事をこなせる人でも、ひとりでできる仕事には限界がありますよね。
ひとりで仕事を抱え込むのではなく、効率的に仕事を達成させるための手段として「巻き込み力」がいま重要視されているのです。

巻き込み力が高い人は仕事が出来る人
そもそもですが、巻き込み力が高いということはそれだけ人に関わっているという証拠です。
普段から何も縁の無い人間に「この仕事一緒にやんない??」って言っても、「は?というよりあなた誰?」という事になりかねません(笑)。
巻き込む力をもっているということはそれなりにプロジェクトでも陣頭指揮をとれる人間ということになります。
しかしなにも「仕事が出来る=陣頭指揮をとれる」、ということでもないですが。
先ほどご紹介した私の先輩は仕事はできませんでしたが、人の面倒見は良かったように思います。
仕事のフォロー(できてなかったが(笑))、飲み会の誘い、仕事の愚痴相手、プライベートでの遊び…。
そんな人間関係ができているからこその「巻き込み力」でしょう。
また「巻き込み力」のうまい人は自分の「得手不得手」を知っています。
周囲の人を上手に巻き込み、効率よく仕事を進めるためには、まずは自分の「得手不得手」をしっかりと理解していることが重要です。

私の先輩はパソコン関係がからっきしでした。
必要な企画書、宣材(フライヤー)、動画処理・・・、パソコン処理は全部私が担当していました(笑)。
他に内部調整はA氏、営業担当はB氏、資金調達はC氏といった具合です。
それぞれがそれぞれの得意分野を見極め、各担当に振りながら巻き込んでいったのです。
先輩はどうすれば自分が楽になるかということではなく、どうすればプロジェクトがスピーディーに効率よく運び、成功に至るか、ということを頭に考えていたのだと思います。
良い企画を思いついても、プレゼン資料の作成に膨大な時間をかけていたり、要点がわかりづらい資料を作成したりしていては、決して効率がいいとは言えません。
巻き込み力のポイントは、「やりたくない」「めんどうだから」という理由ではなく、円滑に仕事を進めるための手段であるということがとても重要なのです。
実践!巻き込み力
ではどのようにしたらこの「巻き込み力」が身につくのでしょうか。
私自身が周りから「一人で抱え込まず、もっと人を巻き込め!」と言われていたので、自分的に実践して結果が出たものをご紹介します。
1.周囲を巻き込むためには、自分が率先して動く
仕事を割り振っていくと、リーダーである自分の仕事がなくなってやることが無いんじゃ・・・、なんて寂しいこと言わないように。
周りに頑張ってもらっているということは自分はその3倍は動かなくてはなりません。
過去の記事でもご紹介しましたが、事を成すには3倍の力が要ります。
自分が率先して動けば動くほど、周りも同調するかのように働いてくれました。
そしてその動く先には必ず皆が同じ頂上に目指せるように「目標の明確化」が必要です。
その仕事を
・なぜやるのか
・完成したらどうなるのか
・そのために何をやるのか
をはっきりと明示してあげましょう。
ゴールに向かうためには、目標という名の「目印」を決めて向き合わなければ達成することはできません。
目印が無ければ途中で迷子になってしまうので、自分の役割ややるべきことは何なのかを考えていきましょう。
これらを理解して仕事に取り組むことで、はじめて周囲の人があなたの力になろうと協力してくれます。
2|迅速な判断処理
周囲を巻き込んで協力を得ていくと、それは完全なる「プロジェクトチーム」です。
大小かかわりなく、また何となくの巻き込みでも、一つの仕事を成し遂げようとする姿勢は「プロジェクト」です。
※日頃からやっている人は案外とこのプロジェクトを意識していない人が多い。
チームを動かしていくと必ず判断業務がリーダーには迫られます。
計画から実行までの意思決定の早さ、問題が起きたときの処理判断が、仕事を効率よく進められるかどうかのポイント。
のろのろと判断を曖昧にしていると参加型プロジェクトである「巻き込み力」は当然落ちていきます。
大切なのは巻き込んだ以上はリーダーとしての覚悟が必要になるとうこと。
この意識は絶対必要です。
3|自分の短所や苦手な部分を認める
仕事を巻き込んでいるうちに内部から「あれ?あいつ俺にめんどくさいこと押しつけてない?」という不満が出ることもあります。
私がある企画を進めていたときに実際に言われたことなのですが、「影谷さんは自分が出来ないことを僕らに押しつけているだけでしょう。自分がやれないからって人に任すのどうなのですか。」
この不満を会議で他部署の人間からぶちまけられたとき、私は理路整然とこう言いました。
「そのとおり!!できないんだもの!」
その場では他のスタッフが爆笑してくれたので、険悪なムードにはなりませんでしたが、事実なので仕方ないと思いました。
誰にでも得手不得手はあります。短所や苦手な部分を隠したままでは、周囲を巻き込んで仕事をすることは難しいでしょう。
またプロジェクトを成功させるために、一個人の見栄やプライドなど必要ありません。
人は人の上に立つと「リーダーなのだから、弱みや弱点を見せてはならない!」と思いがちです。私自身もそうでした。
しかしつまらないプライドを捨てるとどれだけ物事がうまくいくか、優秀な方ならわかるはずです。
完璧にこなせる人間などどこにも居ません。
人間くさい人だからこそ「巻き込み力」も発揮できるのだと思います。

「巻き込み力」のメリット
もうお感じだとお思いますが、「巻き込み力」はこれからのビジネスシーンに大きな効果をもたらすと思います。
周囲の人を上手に巻き込み、仕事を進めることができれば、自分が不得意な仕事でも無駄な時間をかけずにこなすことができます。
できないことをマイナスではなく、プラスに変えることができるのが「巻き込み力」なのです。
この考えは私が以前からお伝えしている「餅は餅屋」精神に似ていますね。
そのジャンルで秀でた人にお願いすること恥ではありません。
その分、自分は別の仕事に没頭できます。
巻き込み力を駆使すれば、より完成度の高い仕事が出来るばかりか、自分の時間を有意義に使う事も可能です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今やビジネスシーンでは必須スキルである「巻き込み力」についてご紹介してきました。
人に頼らず自分の力だけで仕事を進めたいと思う時もあるかもしれません。
しかし方法によっては、さまざまな人と協力して進めることで、効率よく進めることができたり、より結果を出すことにもつながることだってあります。
ぜひあなたもこの「巻き込み力」を駆使して、優れたビジネスパーソンの道を歩んでください。
「黄金の智恵袋」
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました。