千玄室(裏千家)のビジネス思考力/和敬清寂

和敬清寂 

千 玄室 氏(裏千家第15代家元 大宗匠)

はじめに

こんにちは。影谷です。

あなたは経営においてのチームプレイ『和』についてどのように考えていますか?

日本人はチームプレーが得意といわれますが、そんな気持ちに警笛をならしてくれたのが、本日ご紹介する日本の文化「茶道」の大家・裏千家の千玄室氏からのお言葉です。

記事の信頼性

 

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。

現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。

特に対面営業と経理実務に関することを追求することが好きです。

千玄室

せん・げんしつ 1923年、京都市で、茶道裏千家第14代家元の長男として生まれる。46年、同志社大卒業後、ハワイ大学修学。49年、大徳寺で得度。64年、第15代家元となり千宗室を襲名。97年、文化勲章受章。2002年、嫡男に家元を継承し、玄室を名乗る。05年、日本・国連親善大使に。哲学博士。

余談ではありますが、裏千家・淡交会は企業(組織)としても超大手で千玄室氏は全国の長者番付TOP10にも入る一流ビジネスパーソンでもあります。

私が裏千家の今日庵に出入りさせていただいておりました際、いつもお茶を頂戴しておりました。

お忙しい千玄室大宗匠・千宗室氏にお会いする機会はそうそうございませんでしたが、裏千家様にはいつも快くご相談に乗っていただいておりました。

大宗匠は御年96歳。

第二次世界大戦の真っ只中、学徒出陣で神風特攻隊を志願され、多くの同士や仲間を見届けた方です。ご自身は配置替えで特攻の機会を与えられず多くの戦友を失った当時の心境は今だに拭うことはできず、今日の自分があるのはあの時の戦友がいたからこそだとお聞きしました。

茶道の大切な精神が「和敬清寂」

私がこの言葉のきっかけを教えてもらったのは裏千家・今日庵へいつものようにお伺いしたときのこと。

「影谷さん!良いところに来た。ぜひ参加してほしい珍しい茶会があるんだ」

え!と仰天している私に「勉強だから」と勧めてくれたので渋々参加しました。

本当に渋々でした。というのもの、私は茶道はおろか、点てたお茶というものを今日庵で飲ませてもらったのが初めてでしたし、お茶ってペットボトルの?という程度の知識しかありませんでした。

今日庵に行くと毎回お茶を点ててくれるのですが、作法を習うこともなかったので正直にどう飲めばよいかとお聞きしたぐらいです。

「正面に出されたお椀がお客さんに対しての一番の良い顔であるお椀の柄になる。そしてそれを『いえいえ、私はそんな格ではございません』と少しずらして飲む。これだけでもよく知っていると思われますよ」と教えてもらったのは印象深いです。

※この時のおもしろい後日エピソードもあるのですが、それはまたの機会に。

とにかく私は促されるまま今日庵の奥へ通され、ある茶会に座らされました。

外国人だけの茶会

そう、その珍しい茶会とは外国人オンリーの茶会だったのです。

日本人私一人。

英語が飛び交うと思いきや、日本語で会はスタートします。

後から教えてもらうのですが、お茶を点てる人(お点前・ホスト)、そこから正客、次客、三客、と続くのですが、私は末客に座りました。

※この時もどこに座っていいいかわからず、空いているからと危うく正客のところに座りそうになり、恥ずかしい思いをしかけました。

外国人が着物をしっかり着こなしています。私は場違いのスーツ。

会がスタートすると正客がホストへあれやこれやと質問します。

床の間の掛け軸は?本日のお花は?お茶碗のつくりは?などなど。

流暢ではないものの、日本人の私が知らないことをちゃんと日本語で全て説明していきます。

あっけにとられる私。何のことを言っているかわかりません。

会はどんどん進みます。

ホストが話を正客から次客へと振り出しました。

怯える私。ここまでまわって来るのだろうか。

ちなみに後からわかりますが、私の横に座られたのはドイツ領事館のご夫婦でした。

三客で話が終わり、私がホッとしているといよいよお茶を点てだしました。

点てたお茶を正客へ。皆がその飲みっぷりを見届けます。視線を一身に受けても動じないその心臓に憧れました。

飲み終えた茶碗の作りでもう一盛り上がり。私には全くわかりませんでした。

その後はブレイクのような形になり、それぞれのもとにお茶が運ばれてきました。

ここから雑談タイムのようになり、皆さん英語で会話をされていました。

※当然私は英語ができませんので、えへへへ〜はろ〜、ぐっじょぶ〜としか覚えていません。

そこへ裏千家様登場。

「影谷さん、驚いたでしょう。恥をかいたでしょう。」

そこで私をこんなうさぎの心を持った私を肉食獣サファリパークへ放り出した真意をお伺いすることが出来ました。

日本人が忘れている心を。

「日本人って昔からとても和を大切にする民族だと言われていますよね。でもどうですか、今の日本にその気持はありますか。大宗匠は戦前・戦時中、戦後と生き抜いていらっしゃいます。ずっと日本人の生き方を見てこられた方です。今の日本は少しづつ変化してきた。大宗匠が『和敬清寂』ということを唱えられてきたのはまさに今の日本に忘れかけている心を取り戻して欲しいからかもしれない。和が最も大切。それは皆が平等に、区別、差別しないということ。外国人が茶会をして日本の文化に触れ『和』を学んでいる。外国人だからって馬鹿にしちゃいけない。大宗匠は影谷さんみたいな若者に日本の心を知ってもらいたかったのではないでしょうかね。」

私はとても良い経験をしました。さっそく事務所マネジメントに取り入れたことを覚えています。

あなたも日本の精神『和』について頭だけでなく、行動でも考えてみませんか。

 

本日は和敬清寂についてご紹介しました。

「黄金の知恵袋」

今回もご覧いただき、誠にありがとうございまいた。

 

余談話。。。

この日の後のアポイントは京セラ本社の当時の相談役伊藤謙介氏(元会長)との面会が入っていたのですが、突然誘われた茶会のため1時間も遅れて、平謝りしたのを覚えています。

『あの裏千家さんからお茶を誘われたら、そりゃ断れないですね』と上手な大人の返しで許してくれましたが、世界の経済を引っ張る京セラのドンを待たせていると思うと生きた心地がせず、社用愛車ヴィッツのエンジンが燃えるのではないかというくらいかっ飛ばした(安全運転)ことを思い出しました。

 

ABOUTこの記事をかいた人

影谷(かげたに)

執筆者【経歴】関西出身 ▶︎年商2億円の事務所経営経験(芸能関係/10年) ▶︎国内ポピュラーコンサート・イベント運営企画 業務に携わっています▶︎ Blog「黄金の知恵袋」 (最高月3万PV )運営 ▶︎ 元・超あがり症 ▶︎ ビジネスに関する税対策や経営実務が得意です ▶︎伝えたいこと:自分がビジネスマンとしてレベルアップしたときに経験した知恵と面倒な経営実務や財務処理、税の対策を中心に「経営で頑張る人」に悩みとその解決策をお伝えしています。▶︎メッセージ:このブログのビジネステクニックや思考力を実践して一流のビジネスパーソンを目指してください!