邪道になれ
手塚るみ子 (手塚治虫氏・長女/手塚プロダクション取締役)
はじめに
こんにちは。影谷です。
あなたは経営において正道ではない手段を選ぶときはありませんか?
本日の成功するためのビジネス思考力は「邪道になれ」という言葉をご紹介します。
邪道と言っても全盛期の大仁田厚ではないですよ。
この言葉は漫画の神様「手塚治虫」さんの長女・手塚るみ子さんがおっしゃられていた言葉です。
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経理実務に関することを追求することが好きです。
手塚るみ子
手塚るみ子。プランニングプロデューサー、手塚プロダクション取締役、父は漫画家の手塚治虫、兄はヴィジュアリスト(映像作家)の手塚眞。イベントやセールスプロモーションの企画に携わる。父の没後に独立し、手塚作品をもとにしたイベントや展示を企画する。また、朝日放送(現・朝日放送グループホールディングス)が創立50周年記念のキャンペーンとして行った「ガラスの地球を救え」のプロデュースおよび関連ラジオ番組「Earth Dreaming〜ガラスの地球を救え〜」のパーソナリティも務めた。他に、音楽レーベル「MUSIC ROBITA」のプロデュースも行うなど、多方面で活動をしている。
あなたは成功のためには王道を進みたいと思いますよね。成功の近道とは、まず正規ルートや与えられたレールを進むということも絶対不可欠な方法と思います。成功のためのシステムは成功者から継承するかけがいのない安全な仕組みと思います。
私も事務所運営を行う時、成功されている仕組みをそのまま踏襲して経営基盤にしていました。
今日ご紹介する言葉はその王道に対しての真逆である「邪道」です。
るみ子さんは日本の漫画・アニメ文化の基礎を作り、漫画というも日本の芸術文化を大成させた手塚治虫さんの娘さんです。
るみ子さんをはじめ、手塚プロダクションはその手塚治虫先生が亡き後もその手塚ワールドを守り、今もなお色褪せないその世界観を現代に発信されています。
しかしそんな揺るがない手塚ワールドに風穴を開けたのがるみ子さんです。
守られたものでは革新は起こらない。
手塚治虫さんがお亡くなりになった後、権利を守り、手塚ワールドを現状維持していこうという考えが手塚プロダクションにはあったそうです。
しかし、手塚イズムを守るということは保守にまわるということではない。手塚イズムを継承してもらう漫画家たちに伝え広めることだ。すなわち権利に風穴をあけ、多くの漫画家に手塚治虫の漫画を描いてもらいたい。これこそが手塚治虫がこれからもずっと多くの人の心で生き続けることになる。
そのアイデアは『鉄腕アトム』の生誕アニバーサリーだった1993年に、『私のアトム展~100人のMY FAVORITE』という形で実現しました。
100名を超えるクリエイターに自分の思い描くアトムを描いてもらったのだそうです。
「私は王道じゃだめ。邪道担当なんです。」
邪道というと聞こえが悪かもしれないですが、まさにこの考えはスクラップ&ビルドの考えではないでしょうか。
良い企画を今ある基礎をベースに新しいことへチャレンジする。
破壊無くして創造なし。
以前ご紹介したビジネス思考力と同じですね。やはり成功者や知の巨人は同じことを考えていると思います。
→関連ページ 「破壊なくして創造なし」
私のるみ子さんのはじめての印象はとても行動力のあるぶっ飛んだクリエイターという感じでした。
以前、るみ子さんがパーソナリティーを務められていた『Earth Dreaming〜ガラスの地球を救え〜』ABCラジオ(朝日放送)のゲスト出演の企画を考えられていた時に突然私の携帯電話に「あ、初めまして手塚るみ子です」と電話が鳴ったときは本当に衝撃でした。
なぜ私の携帯電話を知っていたのか、なぜ私にラジオ番組の出演オファーのゲスト仲介をお願いするのか(私にそんな権限ない(笑))、今だに謎です。
都市伝説の一つに入れてもらいたいです。
るみ子さんは「現場責任者の貴方に直接聞く方が早いと思ったので」とおっしゃられていましたが、「滅相もございません!!!然るべき窓口をお知らせいたしますので!」と恐縮至極でお電話を切らせていただいた事を鮮明に覚えております。
とても活動的で邪道を進むためには電話ルートも邪道から攻めるということだったんでしょうかね(笑)。
しかし現場の私にとってはトップダウンで下ろされるよりも、とても親近感が湧く印象で、後から嬉しくなりました。これも事業を動かくための計算であればとてつもない企画マネージャーですよね。
あなたも邪道、試してみませんか。
本日は手塚るみ子さんのビジネス思考力をお伝えしました。
「黄金の知恵袋」
今回もご覧頂き、誠にありがとうございました。
記事:起業・開業・経営で必要な二本柱 についてご紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。