怒りをコントロールする方法
シスター鎌田(鎌田論珠)

はじめに
こんにちは。影谷です。
本日は「怒り」について、私が教えてもらったビジネス思考力についてお伝えしたいと思います。
あなたは仕事において部下を叱る時、どのようにしていますか? 取引先と商談で理不尽な事があった時、どのように怒りをコントロールしていますか?
感情にまかせて動く「熱血・感性派」や冷静沈着に理論で行動する「クール・ロジカル派」という方もいるでしょう。
私はそのどちらもできないので、そのような方をお見かけすると、とてもうらやましく感じていました(笑)。
お恥ずかしながら、私は「怒り」×「指導」という行動がとても下手でした。
当時の上司からも「お前はもっと内に秘めた感受性を爆発させろ!」と言われたものです。「本当に表現することが下手くそだな〜」と。
事務所のスタッフ達にどのように指導すれば良いのか・・・
そんな悩みを抱えていた時に出会った「シスター鎌田」さんのお話しをご紹介します。
こんなお悩みを解決します。
✔本記事の内容
✔ 怒りの感情
✔ 怒りにも学びの姿勢が必要
✔ 怒りの安全運転
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経理実務に関することを追求することが好きです。
シスター鎌田(鎌田論珠)
かまた ろんじゅ。東京都生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。中学高校教員。カトリックノートルダム教育修道女会会員。同日本地区代表。学校法人ノートルダム女学院理事長、ノートルダム女学院中学高等学校校長を経て同学校法人理事。
私がお会いしていた時は京都のノートルダム女学院の理事長先生をされておられました。
先生のところにはある仕事での公演事業のことで足繁く良く通わさせていただきました。
それは過去の記事でもご紹介した瀬戸内寂聴先生との対談講演会を企画した時の話です。
私の仕事は催事イベントや公演巡業をすることだったので、その縁で知り合い、いろいろなことでご相談にあがっていました。
ノートルダム女学院は名門の学校。余談ではありますが、過去の記事でもご紹介した華道・池坊次期家元 池坊由紀さんもこの学校の卒業生です。
しかし名門校とはいえ、そこは花の女子校。
お嬢様たちでも箸が転げてもおかしいお年頃。
学校の談話室前でもおかまいなしに生徒がきゃっきゃと駆け回っていました。
その時、ふと思ったのです。
「学校の廊下は走ってはいけない」、先生達は彼女たちも指導するのだろうか。
たまたま周辺の先生が不在で、鎌田理事長も私という珍客の対応中ですから、声をかけることが出来ません。
しかし、私はそこで話の途中でしたが、しゃべるのを止めてふと、「鎌田先生でも怒ることがあるのですか?」とお聞きしてみました。
すると先生はぴたっと顔の雰囲気が変わり、「もちろん!今だって怒鳴り散らしたいくらいですよ!(笑)」と言われました。
「影谷さんが想像できないぐらい、頭から2本の角が生えて怒りますよ(笑)」

私が「鎌田先生でも怒るのですか?」と聞いた理由は、そのお写真からもわかるように、もうその人の良さがにじみ出ているのです。
もうにじみ出ているというよりも湧き出る泉のようにびったびたに愛が溢れ出したお顔をしているのです。
こんな先生が怒るというイメージが持てなかったから聞いてみました。
先生も私がそんなことを突然聞くものだから、少し面白かったのか、「怒る」ということについて、お話ししてくれました。
怒りの感情
「我が校も10代の血気盛んな女の子がたくさんいます。いくら口を酸っぱくして言っても聞きもしないことも多いです。怒るという行為には、パワーが要ります。それもすごいエネルギー。特に学生はまだ大人の階段を上っている途中。そのパワーは本当にすごいんですよ。そのパワーに対抗するには同じ熱量が必要です。」
なるほどと感心している私に先生は続けてこう言いました。
「また怒るときにあれこれ考えないことです。これを言ったら言い過ぎだろうか、こういう言い方で注意した方が良いだろうか、そんなこと考えているうちに学生はすぐにどっか行っちゃいます。怒るときは自分に素直な気持ちで指導する。ダメなものはダメ。パワーの要ることですから、瞬間湯沸かし器のように、ザッと!ね。」
「フォローや、なぜだめなのかの説明は後からでも十分伝わります。学生もちゃんとわかってますよ。」
そういえば私も学生時代に指導されたことを思い出すと、先生がものすごい剣幕で喰ってかかる勢いで怒られたことのを記憶しています。
大人になってみると、とてもくだらないことで怒られたと思いますが、それでも記憶には残るものです。優しく諭された注意なんて、ほとんど覚えていません。
熱量が高ければ高いほど、子どもの心には焼き付くのでは無いでしょうか。

怒りの安全運転
いまでは「アンガーマネジメント」なんて言葉がありますね。あちこちで怒りをコントロールする方法を講座などでも見かけるようになりました。
すぐにカッとなる人は6秒空けてから発言する、許容範囲の自分の癖を知る、などという方法があります。
怒りのコントロールが出来れば、とても素晴らしいことかもしれませんが、
私なんかは「怒ることが下手くそ」なので、すぐにカッと、ばっと、ビシッと、言える人を羨ましく思っています。
・ストレスを貯めること無く、自分の思いのままに発言できる。
・頭の回転が速い。
・大きい声が出せる
「怒れる」ことって素晴らしいじゃないですか。私はそう思います。
ただ感情だけに任せてしまうと絶対ダメだと鎌田先生は付け加えて仰られていました。
「私は学びの姿勢が無い限り、何事にもプラスに働かないと考えます。それは怒りの対象がなんであれ、相手から学ぶという姿勢がなければ怒りはただの言葉の暴力になります。
これは謙虚と言うよりも、相手を敬う姿勢、人を尊敬し称える心を持たなくてはならないと思いますよ。」
「そうすれば自ずと怒りの感情もコントロール出来る。これが怒りの安全運転です」

学びの姿勢
そういえば、鎌田先生は褒めちぎるくらい私のことを「すごい」とよく褒めてくれました。
あまりの褒めっぷりに伸びすぎた鼻が京都タワーになるのではと思うくらい。
「影谷さんのその営業への姿勢が本当にすごい。」「その人脈をまとめ上げてくるところなんて本当にすごい」
「とにかくカッコいい!」←※これは嘘です。こう言われたいという願望です。
鎌田先生は誰にでも、何にでも相手への尊敬を忘れない方なのだろうと今振り返って思います。
怒りからも学ぶことはある。
本日は「怒りの安全運転」についてお伝えしました。
「黄金の智恵袋」
ご覧頂き、誠にありがとございました。