仕事の準備は大切。成功者は準備力を怠らない
二宮清純
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はじめに
こんにちは。影谷(かげたに)です。
あいもかわらず新型コロナウィルスが世界中を震え上がらせています。
もうメディアはこの話ばっかり。
東京オリンピックの中止・延期まで取り沙汰されてきました。
もうあなたなら身をもって感じているかもしれませんが、コロナウィルス感染で死人を出すというのなら、コロナ環境での経済的ショックにより死人が出るのも時間の問題と考えているでしょう。
同じ労働集約型産業であるイベンター(興業者)上がりとしては、こんな世紀のビックイベントを中止にされてしまうと、本当に首を吊る人が出ると恐怖すら感じています。
あちこちから聞こえるキャンセルや中止の悲鳴・・・。
「インフルエンザと同じ、たいしたことない」と甘く見ていたのに、こんなことになるとは誰が想像できたでしょうか。
早く収まって欲しい。
本当に切に願います。
さて話はがらっと変わりますが、スポーツイベント・オリンピックのことを思った時に、私がお会いした優れた経営者のことを思い出しました。
それは「二宮清純」氏です。
私は仕事で数度、現場でご一緒しました。
知的でロジカルな方でした。特に声が印象的で「人を説得する能力に長けた声」をされていました。
こんな人を上司に持つと女性部下ならすぐに惚れてしまうと思います(笑)。
スポーツジャンルのジャーナリストでもありながら、株式会社スポーツコミュニケーションズ代表取締役でもある、優れた経営者です。
経歴をお聞きしたとき、四国の田舎出身のたたき上げの人間力にはともて感服いたしました。
そんな二宮清純氏からのビジネス思考力です。
本日はこんなお悩みを解決します。
✔本記事の内容
✔ 仕事の準備力の大切さ
✔ 成功者はみんな準備を怠らない
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経営実務に関することを追求するのが好きです。
二宮清純
1960年、愛媛県生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとして独立。オリンピック、サッカーW杯、メジャーリーグ、ボクシング世界戦など国内外で幅広い取材活動を展開中。東北楽天ゴールデンイーグルス経営評議委員。日本サッカーミュージアムアドバイザリーボード委員。テレビのスポーツニュースや報道番組のコメンテーター、講演活動と幅広く活動中。

二宮さんは本当に話すのがうまい。
1人であろうが、100人であろうが、観衆の心をつかむのがとても上手に思います。
私は口下手で、あがり症だからとても二宮さんのように話が出来ません。
私が「お話しをするのがとても上手に思いますが、なぜそんなに心をつかめるような話し方が出来るのですか?」と失礼ながらお聞きしてみると、下記のような返答でした。
ミスをしない選手は超一流。
失敗を成功につなげる選手は一流。
責任を転嫁して失敗を繰り返すのが二流。
三流は、自分が失敗したことすら気づかない。
と言われました。
これ、後から知ったのですが、二宮さんのとても有名な名言だったそうです。
この言葉を生で聞いたときはとても感動しました(笑)。
「超がつく一流の選手は100万人に1人。そのほとんどが努力をしなければならない凡人といっていいでしょう。あなたも私も凡人です。そのミスをどのように未来へ活かすかが一流か二流の分かれ道です。ミスをしていると気付いているなら三流ではないと自信を持って、うまくしゃべれなかった時の教訓を活かす努力をすればいいのです。」
本当に理にかなった言葉を聞いたと思いました。
ミスに気付かないのが三流だって言うその救いの言葉遣いすら感服します。
また二宮さんはスポーツジャーナリストらしい、「勝ち負け」の基準でも話をしてくれました。
(以下、二宮さんの言葉)
「話す」ということを単純に考えず、話す内容をちゃんと準備すると「勝てる」話になります。
思いつきやその場しのぎでお話ししていると内容が安定しなくなったり、支離滅裂になったりしますよね。
それは言葉を頭でその都度探しながら会話しているからまとまりの無い話になったりするのです。
会話にもちゃんと道筋を立てて準備することが大切。ましてや大切な会議、プレゼン、スピーチなんかは当然「準備」がないと話になりません。
「勝てるための話=人の心をつかむこと」はすべて『準備力』にかかっていると思います。
仮に話が下手な人を「負ける人」、話がうまい人を「勝てる人」としましょう。
負ける人は決まって「やるべきことはやった。人事を尽くして天命を待つ」という考えを持ちがちです。
しかし、勝てる人は「やるべきことをやったけど、さらに結果を取りいく努力をする。人事を尽くして 天命を”もぎ取る”」ことを行います。
努力すること、人事を尽くすのは当たり前のことです。
いくら尽くしたところで、天命は降りては来ない。よって結果は「待つもの」ではない。努力したけど、さらに努力するから「勝ち」をもぎ取れる結果を産むことができるのです。
「天命をもぎ取る」、「運を掴み取る」。
二宮さんは、この感覚を「準備力」という言葉で表現されました。
準備力が長けている人間こそ、勝てる人間なのです。
しかし準備というものは表面からは分からないものです。
その準備というもので良い例があります。
北京オリンピック、初めて男子400mリレーで銀メダルを獲得しました。日本人は短距離でのレコードは世界に到底及びません。表彰台を飾るのはアメリカなどの黒人選手ばかり。
しかしそんな中、朝原キャプテンはじめ4人で力を合わせて「銀メダル」という快挙をやって遂げました。この成功の裏にこそ「準備力」というものがあったそうです。
リレーは選手それぞれの短距離スピードも重要なことながら、バトン渡しもそれ以上に大切な競技です。
そのバトン受けとりのためにどこで走り出すか、各自テープで目印をコースに貼るそうなのですが、北京の公式テープは色がシルバーだったそうです
しかし予選当日は雨が降っていてたのと、照明でそのシルバーテープが光って見えづらいことを日本選手団は確認していて、ここで朝原選手が一計を案じ、白いテープを準備してシルバーテープとすり替えたのだそうです。
そしてこのテープのお陰で日本のバトンパスが見事にきれいに繋がった。
他国はどうだったか、何とバトンミスで6チームも失格し、あれよあれよと繰り上げ当選で銀メダルを獲得。
「日本は他国のミスに救われたな」と嫌味を言われても、結果は結果。ミスをする方に原因がある。
日本だけが「勝つため」の準備をした。このテープを用意したという所に日本は表彰台に上がる権利を得たのです。
つまりは「準備力」。
勝つための「小さなことの積み重ね」が重要で、オリンピックのようなレベルの高い場では、この「準備力」が勝負を決めるということなのです。

おわりに
二宮さんは、
「運はその有無を論じるものではない。気がつくか、つかないか。掴めるか、掴めないか。そのために、どのような姿勢で物事に取り組むか。どのような思考で準備をするか。」
ということをおっしゃられていました。
優れたものは「勝ち」の必勝パターンを知っている。
このパターンとは努力という当たり前の作業と同時に「準備を怠らない」という姿勢なのだと教えてくれました。
これが、二宮さんが辿り着いた「勝者の思考法」だそうです。
あなたもこの方程式を実践してみてはいかがでしょうか。

「黄金の知恵袋」
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました。