■目次
ビジネスの守破離!元京セラ会長伊藤謙介さんが教えてくれた守破離で仕事を安定させる方法 【解決策あり】
伊藤 謙介氏 (京セラ元会長 相談役)


はじめに
こんにちは。影谷です!
あなたは新しい仕事を始めるときや、前任から仕事を引き継いだりする時、どのように自分でビジネスモデルを構築しますか?本日ご紹介する成功するためのビジネス思考力は「守破離の守でいきなさい」です。
この言葉を伝えてくれたのは世界のビジネス界を牽引する大企業『京セラ』の会長だった伊藤謙介さんが、私に直接教えてくれた言葉です。
本日はこんなお悩みを解決します。
✔本記事の内容
✔ 仕事を始めるときに身に付けたいという心構え
✔ 元京セラ会長・伊藤謙介さんに教えてもらった「守破離」で仕事をしよう
✔ 大切なのは守破離の「守」と情報のインプット
✔ おすすめの情報インプットツールをご紹介
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経営実務に関することを追求することのが好きです。多くの経営者トップとお会いした経験があります。
【伊藤謙介氏 プロフィール】
松風工業の尊敬する上司だった稲盛和夫に誘われ、1959年京都セラミツク(現在の京セラ)の創業に参画。取締役、常務取締役、専務取締役、副社長などを経て社長・会長を歴任。そのほか、京セラ興産会長、ホテル京セラ会長、京都パープルサンガ会長、京都ファッションセンター社長、インターナショナルゴルフリゾート京セラ会長、ホテルプリンス京都会長などを務めた。
伊藤さんをお会いしたのは京セラの会長を退任し、相談役として後進への指導を行われていた時代です。
お会いさせていただいたのは京都にある京セラの本社です。
京セラ本社に入るだけでも萎縮するのにその会社の最高峰にお会いするということを考えただけで受付のお姉さんの前で卒倒しそうになりました。
広いロビーで多くの営業マンが受付をして待機しているのを尻目に「なんだ、この場違いな若造は」と言われんばかりの視線を感じつつ、私は今にも崩れそうな引きつった作り笑顔の限界を迎えていました。しかし受付のお姉さんの「大丈夫ですよ。頑張ってきてください」と言われたような気がする微笑みに救われたことを覚えています(笑)。
※あくまで勝手な妄想です。しかしそのように思わないと本当にヤバかったです。
しばらくすると秘書室の方が受付までお越しになり、言われるがまま役員室へ重罪人がしょっぴかれるように連行されていきました。
傍から見ていた他の営業マンたちは「あいつ、なんかしでかしたんだろうな」と思っていたに違いありません。
その時の私の緊張感はMAXを迎え、トボトボと引きつった顔で同行する姿はまるで万引き犯です。こんな若造の話を聞いてくれるだろうか。その不安でいっぱいでした。
そんな状態で面談に臨みましたが、役員室に入るとその不安は一気に解消されます。
余談ではありますが、私は多くの成功者や経営者、知の巨人たちとお会いすることの場数を踏むに連れ、一つの特殊能力が身につきました。
それは「お会いした瞬間にその人がどれだけの器であるかがわかる」ということです。
うまく説明はできませんが、なんとなくその人の器の大きさがわかるのです。
顔を見てその人と挨拶をした瞬間にその器量がわかります。
※残念ながらドラゴンボールのスカウターのように数値化することは出来ません(笑)。数値化できればもっと面白いのですけどね。
器量スカウター数値・・・たったの5か。。ゴミめ。※ドラゴンボール・ラディッツ先生からの名言より
私はこれまで3,000人以上の成功者たちとお会いしましたが、世の中にはたとえ成功していてお金を持っていても、ただそれだけという方もいらっしゃいました。その世界では有名で大成されていらっしゃる方でも、その世界だけしか通用しないという方もいらっしゃいます。
そんな方とお会いすると私の商談はうまくいかなかったことが多くありました。
特殊な世界である私のビジネスと接点が見いだせないのでしょう。それを悪とは全く思いませんが、その器がどれだけあるかでビジネスの幅というものも広がるような気もしていました。
話がそれますが、面白い話があります。
決して大きな会社ではない中小企業の衣服卸業を営んでいた社長さんは私との面談もいつでも快諾してくれ、そして協力してくれました。
その時は「この方の器はなんて大きいんだろう」と思ったのものです。
こんな社長さんが世の中の経済を引っ張ってくれると日本のビジネスシーンも面白くなるのにな〜と漠然と考えていました。
大きな器の社長さんはその後、どうなったと思いますか?
その会社の現在はニューヨークにデザイナーを抱え、海外進出を成功させた企業へと生まれ変わっています。
社長さんは会長職になり、新しいブランドを立ち上げ、卸業だけでなく販売チャネルも充実させた企業となりました。そしてそんな企業に変わってもいつでも私を出迎えてくれています。
私の器量スカウターもあながち使えるのかもしれませんね(笑)。
さて話をもとに戻します。
京セラ本社 相談役室へご訪問
伊藤さんは快く私を出迎えてくれました。
私の器量スカウターは「53万」をはじき出しています。
※ウソです。数値化出来ません。しかしそれくらいのイメージです。ドラゴンボール・フリーザ先生からの名言より。
伊藤さんは世界の大企業を創設時からの叩き上げで、経営者の生き神様として崇めれられる稲盛和夫名誉会長とともに戦後の日本の復興と世界への企業として成長する組織を牽引された方です。
一瞬でファンになりました。
それよりも崇拝に近いかもしれません。
伊藤さんとお話をしていて、その時に今回ご紹介するビジネス思考力を授かりました。
ビジネスをスタートさせた時は、「守破離の守」でいきなさい
さて、大変長くなりましたが、仕事を始める上でのお悩みについてお答えします。
私が伊藤さんとお会いさせていただいた時、本題のご相談が終わるやいなや、伊藤さんからこのようにお声がけいただきました。



シュハリ・・・しゅはり。。。。ズバリの言い間違いだろうか。
言葉で変換するとすぐに出るのでよく分かるのですが、口頭で伝えられてもよくわかりません。しかも初耳のことばです。
キョトンと難しい顔になった私の顔を察知して伊藤さんが続けていいました。
「ははは、知らない言葉ですかね。しゅはり、守破離。」
・・・・・ここから伊藤さんに漢字の書き方と言葉の意味をお聞きしました。説明されたやり取りは割愛します。
【守破離】
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

当時の私は確かに先任から事務所を引き継ぎ、成果を出そうと躍起になるあまり当時の方針やシステムを大きく変更させた結果、事務所内で軋轢を生んでいました。
特に会社に残ってくれたベテラン先輩部下からは「あなたのやり方は心がない」とよく言われたことを思い出します。
私は「結果が出ているのだから何が不満だ」と応酬していましたが、ベテラン部下が言いたかったのは会社の企業理念をもっと意識しろということだったのだと思います。
私より何十年も会社にいた先輩は創立者が存命だった頃からその教えを守ってきました。※私が入社したときは創立者は既に他界。
事務所スタッフの誰よりも会社の創設思想と企業理念を知り、何のために私達は存在し、誰のために働くのか。ということを一番理解していたのでしょう。
まさに守破離です。
仕事を始めてビジネスを安定させる心構え
✔ 実践1.会社設立の意義、仕事を始めた自分の志の意味をもう一度考えよう。
✔ 実践2.古参のスタッフや自分以外のスタッフの考えにも耳を傾けよう。
✔ 実践3.常に新しいことをインプットしよう。
✔ 実践4.インプットしたら自分の仕事術に照らし合わせて応用実行しよう。
伊藤さんは守破離の守の大切さを伝えてくれましたが、もう一つ付け加えられました。

伊藤さんからの教えではっと思い直し、創立企業理念を意識したのは言うまでもありませんが、
インプットという意味で自分ができることはなんだろうと考えました。
そこで私が取り組んだインプット方はこれです。
経済動向・潮流を意識するためのおすすめ方法
私が実践した方法はずばり「ビジネス週刊誌」を読み漁るということでした。
これ、地味な事かもしれませんが、私が本当にやって良かったと思う実践方法です。
はじめは経済新聞を購読していたのですが、私の職業柄「とても出張が多くて、毎日家で新聞が読めない」という難点がありました。
そして新聞はなかなか続かず、結局読まないままで古新聞になることも多かったのでいつも「もったいない」と感じておりました。
でもそんな時、書店で偶然見かけた「ビジネス週刊誌」を手にとった時、「これだ!」と感じたのを覚えています。
それからというもの、ずっと「ビジネス週刊誌」を欠かさず読み込んでいました。
1.おすすめ「ビジネス週刊誌」 『日経ビジネス』
数多くのビジネス誌がある中で、ダントツ人気のド定番。28年連続読者数No.1の実績がビジネスマンに支持されている裏付けでしょう。
私がお会いする経営者はだいたい読んでましたし、多くのリーダーが記事内で紹介されるので、とても経営やビジネスを学ぶ上で勉強になりました。
2.おすすめ「ビジネス週刊誌」 『週刊ダイヤモンド』

書店での販売部数は第一位というウリ文句ですが、私も書店では「週刊ダイヤモンド」を読んでいました。
なんというか、読みやすいのです。
日経ビジネスは「気合を入れて読む」という感じですが、「週刊ダイヤモンド」はサクッと読めるという感じで読みやすいというのは個人的な意見ですね。
どちらにしても、ビジネス週刊誌は経済界のドンたちが様々な経営術や思考力を紹介してくれたりもするし、駆け出しの新入社員が情勢を知るのにもとても役立ったので、「定期購読」していました。クレジット払いだと安くなるし、絶対オススメです。
おかげで私は年商2億円の事務所経営ができたし、新入社員たちのマネジメントもできた。
若い社会人たちは社会情勢を簡単に理解できたし、営業トークの話題に尽きることもなかったと言っていました。
「守破離の守」と「ビジネス週刊誌」は私にとっての黄金比仕事ツールでしたね。
※↓私がおすすめする日経ビジネスの定期購読は下記をクリック

あなたはどうでしょうか?仕事を始めたときの志である「守」を覚えていますか?
会社の企業理念をちゃんと考えたことはありますか?
起業の志を忘れずにいつも想っていますか?
守破離とはその仕事への原点回帰を教えてくれているのだと私は思いました。
またアウトプットの方法も是非参考にしてみてください。
本日は伊藤謙介京セラ元会長のビジネス思考力「守破離の守」をお伝えしました。
「黄金の知恵袋」
今回もご覧いただき、誠にありがとうございました。