伝える力 信念をもってはっきりとものを言え
野中広務氏 (元自民党幹事長)
はじめに
こんにちは。影谷です。
あなたは自分の発言に信念がありますか?その言葉に全ての責任を負えますか?
本日の知識人のビジネス思考力は野中広務先生の言葉からご紹介したいと思います。
まず初めにあらかじめお断りしておきますが、私は特殊な仕事上、日本にある政党、あらゆる宗教・宗派・数多くある団体に隔たりなく飛び込んでおりました。
これは私の師匠でもある山折哲雄先生の「全方位」の考えを実行しているからです。
私自身は一つの政党や宗派・組織に属しておらず、偏った考え方や思考をお伝えしているつもりはありません。またお会いする方々は所属されている立場をご考慮いただいて接していただきましたが、こちらでご紹介する思考力はすべて個人としての見解をいただいております。
今回ご紹介する思考力は野中広務先生からの言葉です。
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経理実務に関することを追求することが好きです。
野中広務
日本の政治家。 京都府船井郡園部町長、京都府副知事、衆議院議員、自治大臣、国家公安委員会委員長、内閣官房長官、沖縄担当大臣、沖縄開発庁長官、自由民主党幹事長、自由民主党行政改革推進本部長などを歴任。
若い方はあまりご存知ではないかもしれませんが、元自民党の幹事長であり、小渕恵三内閣時代に官房長官を歴任された方です。
「影の総理」「政界の狙撃手」と言われ、現役時代はまさに日本を動かしていた一人でしょう。
私がお会いしたときは政界から引退されていまいしたが、それでも事務所には中央からバンバン電話がかかってきておりました。
初めて事務所を訪れた時、その大物さに私が震えと興奮でキョロキョロしておりましたら、そんなに珍しいか!と笑われておられました。
お部屋には北川景子さんの旦那さんDAIGO氏のおじいちゃんの肖像画が飾ってあったことが印象深く記憶しております。
相手が誰であろうと信念をもってはっきりと言え
あまりの緊張に、どもる私。もちろん横には上司である佐江場さんも同席してくれていましたが、事務所運営が私に移りつつあった当時は佐江場さんも「若者の時代になった!」と隠居を決め込もうとしており、会話の主導権を私にふってきます。
もともとあがり症の私は名刺交換で「あ、本物だ、学生時代にテレビで見たことある人」と萎縮してしまい、大物政治家に失礼があるとすぐに逮捕される、という全くのデマを同期社員から吹き込まれていたので(※あくまでも冗談です)、伝えたい本質をうまく話せませんでした。
言葉の使い方を選びすぎるあまり、何を言いたいのかわからない。野中先生にはパルプンテの呪文のように聞こえたことでしょう。
そんな私に野中先生からの言葉「相手が誰であろうと信念をもってはっきりと言え」と言われました。
「す、す、す、すいまちぇん!」とますます萎縮する私でしたが、先生は続けてこう言いました。
野中先生「分をわきまえるな。信念があれば誰にでも意見をしていいのだ。私も小渕総理時代、同じようなことがあった。小渕さんが当時のだれかれ構わず本人自ら電話することがあった。一国の代表者がやることとして、それはよくないと意見をしたのだ。しかし小渕さんはそれは自分のカラーだし、信念があることだから、と返されたんだな。それを聞いて僕は自分の意見を撤回した。君も信念があれば間違っていると思うことでもはっきりと言いなさい。それこそが人と話すときの礼節だよ」
先生からの言葉に自分の言葉の重みを感じるようになりました。
分をわきまえず、信念を持って言動せよ。
あなたはどうでしょうか。自分の言動に信念を持っていますか?
わたしも先生からお会いした後、事務所運営を本格的に進めていきました。どこかで上司・佐江場さんの存在に頼っていたことを恥じながら。
信念って大事です。
あなたも信念を持つだけでまわりの環境が大きく開けると思いますよ。
今回は信念への思考力をお伝えしました。
「黄金の知恵袋」
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました。
余談・・・・
ちなみに野中先生が言っていた当時の小渕総理がだれかれ構わず電話をすることをブッチホンというそうです。
そしてのそのブッチホンは敬愛する私の事務所運営先任者・佐江場さんにもかかってきたことがあるということです。
おもしろいところで縁ってつながるなぁと思いました。
追記
野中先生は2018年に永眠されました。私に大きな影響を与えていただいた方がまた一人旅立たれてしまいましたが、先生の教えを世の中で頑張るビジネスパーソンに伝えていければ幸いです。
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