人生という芝居の作り方
司馬遼太郎
はじめに
こんにちは。影谷です。
あなたは人生という長い物語をどう考えますか?
人生をマネジメントするということはとても重要です。豊かな人生を送りたい、周りから愛されたい人生を送りたいという夢はいつの時代でも同じはず。
私の記事「黄金の知恵袋」では知の巨人と言われる方々からの人生を成功のための思考力という形でその言葉を伝えています。
本日は司馬遼太郎さんの「人生という芝居の作り方」について、お話したいと思います。
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経理実務に関することを追求することが好きです。
司馬遼太郎
大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。
司馬遼太郎さんといえば「竜馬がゆく」「坂の上の雲」「燃えよ剣」「翔ぶが如く」などの日本人なら誰もが知っている作家さんです。
司馬さんは、歴史小説家としての魅力はもちろん、独自の歴史史観の提唱者でもあり、司馬史観は多くの日本人から愛されていますね。
歴史的有名人だけでなく、世に埋もれた人にも光を当て物語を作るところなど、私も本当に大好きでした。
司馬さんと私の接点は・・・。
私はさすがにご本人とお会いしたことはありません。司馬先生は1996年に亡くなられています。その時は私はまだ高校生。
私の仕事の恩師であり、かつての上司はもちろん司馬先生との接点はあったようです。
数多くの司馬さんとのエピソードを私が新人のころ、上司に聞いたことがありました。
世間の「ものすごい愛煙家」「資料の本の量がとんでもない」など、イメージ通りのこともありますが、それよりも驚いたのが、
上司(女性) 「実は私、直筆の手紙もらったことあるのよ。この小説の舞台をあなたに任せますって。その時はすごく嬉しくて、嬉しくて。家宝にしようって思ったの。でも私ってこんな性格じゃない?その手紙、失くしちゃったのよね(笑)。今思えばあれは高く売れるわ〜もったいないことしちゃった。」
これを聞いたとき、さすがに「あんた、マジか」と心でつぶやきました。
私がこの上司から事務所経営権を引き継ぎ、責任者として仕事をしておりましたので、当然司馬さんとの関係も引き継ぐことになりました。
司馬さんといっても、ご本人さんはもう他界されているので、やり取りの中心は「司馬遼太郎記念館」です。
司馬遼太郎記念館は2001年11月、司馬遼太郎さんのご自宅と隣接地に、安藤忠雄さんの設計で東大阪市の住宅街の一画に建てた博物館です。
司馬さんのご親族の方や司馬さんを愛する人達によって運営されています。
仕事とはいえこのようなところに出入りできたのは本当に嬉しかったことを今でも覚えています。
記念館のスタッフさんとの打ち合わせ後に、こっそり館内の売店を覗くことが楽しみでした。
また売店で販売されている「竜馬がゆく」を全巻購入し、高校生の時に読んだ以来に再度読み直して、「10代と20代で読んだ時の印象が違うものだなー」と感慨にふけったことも今となっては良い思い出です。本は今もなお本棚に飾っております。

人生という芝居
プロフィールでもお伝えしていますが、私の経営していた事務所の本業は「日本伝統芸能」です。
芸能の舞台を世の中に広めるという仕事を行っていました。
そんな私達の仕事と照らし合わすかのような司馬遼太郎さんからの名言があります。
『人生は一場の芝居だというが、芝居と違う点が大きくある。芝居の役者の場合は、舞台は他人が作ってくれる。なまの人生は、自分で自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、そのうえで芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ。』 司馬遼太郎
この名言は私が司馬遼太郎記念館で購入した「竜馬がゆく」の中の坂本龍馬からの名言です。言い換えれば司馬遼太郎さんからの現代人へのメッセージ。竜馬ファンの方なら有名な言葉かもしれませんね。
この言葉を聞いたとき、正にそのとおりだと思いました。
私達、舞台人間からすると、一つの舞台やコンサートが成立するのにおそらく述べ100人以上の人間がその舞台に携わり、本番当日まで準備を行うのです。
そう、「お膳立て」。
とびきりの演劇者や有名歌手なんて人でも一人では絶対に舞台を披露する場所は作れない。
自分の芝居が世に出るには大勢のスタッフが必要だし、そして何よりも大勢の観客が必要です。
だから芝居と人生とは全く違う。だれもあなたの人生を演出してはくれない。
自分の芝居は自分で用意するのです。
舞台を演出し、芝居を練習し、衣装をつくり、チケットを売り、照明も当て・・・司馬さんはまさにその舞台のお膳出てを他者に期待してはならない、自分の力で人生をつくるのだと、おっしゃっているように思いました。
自分の芝居=人生の作り方
司馬さんはこのような言葉も残されています。
「何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。」
そのとおりだと思いませんか?
なんでもやってみないことには始まらない。
これまでの私の記事でも、「リスクをおかさないリスク、」「やるかやらないかは自分次第。やらないということは人生を諦めたことと同じ。」なんていうビジネス思考力をお伝えしてきました。
あなたもなにかもう一歩背中を押してほしいと思うのであれば、ぜひ司馬さんのビジネス思考力についても考えてみてください。
「黄金の知恵袋」
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました。
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