■目次
「資金繰りよりも本業に専念することが大切!」

はじめに
こんにちは。影谷です。
経営をしていて「資金繰り」は経営者が呪縛霊のようにつきまとう問題でしょう。
経営指南書や参考本などではよく、「運転資金は血液」、「資金繰りが止まったら、血液の循環が止まったのと等しく、会社は潰れる」と書かれています。
しかし本当にそうでしょうか。
本日は私の実体験からの私見を述べたいと思います。
こんなお悩みを解決します。
✔本記事の内容
✔ 資金繰りが滞ると。
✔ 資金繰りが一番たいせつなの?
✔ 理想の資金繰りのために
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経営実務に関することを追求することが好きです。
会社経営における資金繰り
資金繰りとは、経費などの支払いに対応できるよう会社に入ってくるお金と出ていくお金の管理を行うことを言います。
そして間違ってはいけないのは、資金とは、現金や預金、有価証券など、すぐに支払いに使えるもののことをいい、同じ預金でも、すぐに解約する事ができない定期預金や現金化に時間のかかる不動産は資金には含まれません。
経営者は、仕入れ・支払いのための現金、社員の給与、売掛金の回収など、社内のお金の出入りを把握し、支払いがスムーズにできるよう資金繰りを行っていかなければなりません。
資金繰りが滞ると
もし支払の際に現金を用意できないような事が起こると、会社は借入をして資金を調達する必要がでてきます。
この手続きが上手くいかないと不渡りを出す事になってしまい最悪の場合、倒産の危機に陥ることになるでしょう。
キャッシュフローのコントロールを管理しないと、黒字なのに倒産するなんて馬鹿げたことにもなりかねません・・・。
資金繰りは、経営者にとって非常に重要な業務なのです。

しかし資金繰りばかりが一番大切なの?
私が経営を行っていたときに感じるのは、やはり資金繰りが苦しい時期になると精神的にも追い詰められました。
別の投資や今後のためにと置いてある余剰金に手をつけなければならない時などは本業にも差しつかるぐらい切羽詰まったものです。
そして資金繰りの思いに頭をフル回転させているとそちらばかりに気がやられ、新しい企画の発信や新事業の展開、優秀な人材育成など、本来の本業に差し支えました。
経営も悪化、人材は流失(スタッフ退職)、全てが後手後手にまわり、経営者としての自信をすっかり無くしていた時期があります。
そんなとき、とある先輩経営者が私にこのような事を教えてくれました。
資金繰りを考える前に本業に専念せよ
とある先輩経営者は40代半ばのアパレルの卸売りを行う会社の社長さんです。
その先輩もよく資金繰りに悩まされ、倒産の恐怖に耐えかねていた時期を経験されていました。
そんなとき、もうどうにでもなれ!と悩みの根源である「資金繰り」のことを考えないようにし、本業であるアパレル卸の販路拡大営業に専念したそうです。
自分を忙しく追い詰めることで、「資金繰り」という悪夢を忘れたかったというのが本音だったようです。
しかしこれがまさかの大当たり。
販路は拡充され、売上は上昇。またラッキーパンチで取っ払い(即現金化)の仕事が舞い込んだりと資金繰りもその調子でトントンと乗り越えられたのだそうです。
その時、先輩経営者は思ったそうです。
「資金繰りは確かに重要かもしれないが、そればかりを考えて『経営』を行うという本質を見誤っていたように思った。会社は自分の事業を世に広めたいと始めたことなのに、いつの間か「会社を潰さないための経営」に変わっていた。「資金繰り」が会社の命運を分けるわけでは無い。うちみたいな、零細企業なんて「潰れる」事になってもいくらでも挽回のチャンスはある。要は自分の覚悟次第だ。」
実際に先輩経営者の元には延滞・督促ばかりか、差し押さえまで受けていますが倒産していません。
経営者の並々ならぬ覚悟が最後は生きてくるのでしょう。
理想的な資金繰りのために
本業による売上で生み出された資金を新たな事業に投資し将来さらなる資金を生み出すというシステムを作る事ができれば、理想的な資金繰りを行うことができます。
しかしそのシステムを生み出すための苦労は経営者にしかわからない「神の領域」です。
良質な資金繰りを行うためにも、経営者が担当者に任せきりにせず資金の流れを把握し、プロの会計士や顧問税理士と相談しながら経営を行うことが大切ともいます。

いかがでしたか。
本日は「資金繰り」についての思考力をお伝えしました。
「黄金の智恵袋」
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました。