■目次
税理士、会計ソフト、比較してみた
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はじめに
こんにちは。影谷(かげたに)です。
私のブログをご覧になった方からご質問を頂戴したので、そのお答えも含めて本日の思考力をご紹介致します。
ご質問内容は、
自分の事業で行う帳簿付けにおいて、税理士に頼むのか、自分(自社)で会計ソフトを入力するのか、どちらが効率的であると思いますか?、
というものでした。
IT・ネットオンライン社会になる以前のこと、これまでは年に1回の決算申告のために、日々の財務処理や確定申告は税理士にお願いしていたというケースが一般的でした。
最近では、会計ソフトが高性能になってきたため、自社で経営処理に必要なデータを入力する「自計化」も進んでいるようです。
つまり、単純に申告書を作成するだけの考えであれば、税理士の存在意義はなくなってしまいます。
しかし、私が声を大にして言いたいのは「優れた経営者になりたいのであれば、顧問税理士をつけるべき。」ということです。
とくに起業間もないスタートアップ時などはその税理士の存在が大きくあなたの事業に結果をもたらすということ。
目先の安価な経費にとらわれ、本業の時間を圧迫してしまうことは一番の悪です。
本日はなぜ税理士さんの力が必要なのか。
税理士と会計ソフトのどちらが正しい選択か?という思考力をお届けします。
本日はこんなお悩みを解決します。
✔本記事の内容
✔ 仕事の会計処理は「税理士」?「会計ソフト」? というお悩みを解決
✔ 会計ソフトのメリット・デメリット
✔ 本業に専念したいなら税理士さんがおすすめ。
✔記事の信頼性

この記事を書いている私は、過去に赤字経営だった事務所経営を黒字化し、年商2億円を売り上げていました。
現在も事業イベントプロデュースのビジネスに携わる傍ら、日本中の知識人から学んだ経営術を伝える当ブログを運営しています。
特に対面営業と経営実務に関することを追求するのが好きです。
会計ソフトのメリット
会社の日々のお金の流れを帳簿付けすること(記帳)には3つの方法があると言って良いでしょう。
1.会計ソフト、2.記帳代行サービス、3.顧問税理士、ですね。
自分で記帳を行う場合は、会計ソフトを使うことが一般的です。会計ソフトを導入した場合のメリットを下記に記載致します。
(1)業務の効率化
会計ソフトを使えば、日々の仕訳を入力していくだけで、総勘定元帳や65万円控除の青色申告に必要な貸借対照表、最終目的である確定申告書までもが、ほぼ自動的に作成されるシステムになっています。つまり、会計業務の効率化が数段にアップするでしょう。日々の財務業務の効率化は、事業を運営していく中で屋台骨を強化していくようなもの。会計ソフトが100%使いこなせれば、経営環境は一気に向上します。
(2)“今の経営状況”を把握できる
ソフトを使って迅速に表計算や分析ができるため、現在の経営状態や業績をタイムリーに把握することができます。
税理士さんと業務契約を行っていると、試算表が送られてくるまでにタイムラグが生じてしまうので、例えば銀行融資を受けたいと考えているときに、直近の試算表を準備できないなどの不都合がありましたが、自計化をすることによってこのような課題を解決することが可能になります。
(3)税制改正など、変更点に自動で対応できる
確定申告についての知識は、毎年刷新しなければなりません。細かな税制改正は毎年のように行われますし、マイナンバーの記載といった様式の変更もあります。その点、最新の申請様式にアップロードされるクラウド型会計ソフトなどは、煩わしい知識の更新がなく、とても便利です。
(4)日々の財務処理にかかる経費を抑えることが出来る
会計ソフトを導入する上で一番のメリットはその「安さ」でしょう。
記帳代行サービス、顧問税理士契約料を考えれば、年間1〜数万円のコストで導入できる会計ソフトは一番コストのかからない方法といえます。
しかし、私はここに落とし穴があると思います。その理由はこの後ご説明します。

会計ソフトのデメリット
自計化のメリットを上げるととても有意義なシステムであると思われるでしょう。しかし、全ての会社が自計化を行うべきかといえば、一概にはそのようには言えません。
自社の経理の負担が増えてしまう
当然ですが、自社で会計ソフトに打ち込むためには人手も手間もがかかるので、経理担当者(もしくはあなた)の負担が増えてしまいます。
慣れてしまえば簡単に済む作業で済むかもしれませんが、簿記のノウハウがなかったり、会計ソフトの使い方が分からなかったりすると予想以上に時間や手間がかかってしまい、業務作業に大きな負担がかかってしまいます。
もし経営者であるあなたが経理まで担当していて、本業の時間を割いてまで記帳作業や財務処理を行っていては、本末転倒です。
自分の負担を増やしてしまい、本業の経営が傾いてしまっては元も子もない話ですよね。
専門的な知識の習得に時間がかかる
これもまた当然ですが、経理業務を行う上で、ある程度の知識は習得しなければなりません。
普段数字を扱っていない人がやろうとすると、1から経理の知識を学ばなくてはなりません。
会社の経営を背負っている人が「経理」を1から始めるという時間的ロスは大きなデメリットでしょう。
そして例え学んだとしても財務のプロである「税理士」には到底足下にも及ばないのです。
それでもなお貴重な時間を割いて、自分で経理業務を行う必要があるのでしょうか。
自計化に向けて設備費用がかかる
経費だけ見ると軽微に見えるかもしれませんが、会計ソフトを導入するにはクラウド会計、弥生会計など、数万円程度ののコストがかかります。またそれに合わせてパソコンも必要になります。

では会計ソフトが正解か、税理士が正解か。
「自計化」は表面的に見るとコスト面だけみれば、経費削減で◎のように思えます。
しかし、コスト以外にあなたやあなたの会社の負担が増えるようであれば、導入するべきではありません。
事業をはじめて間もないスタートアップの会社の経営者は、本業に集中して取り組んだほうが良いのですから、余裕がないうちは税理士に丸投げで経理を任せたほうが良いと思います。
私は過去の記事でも書きましたが「餅は餅屋に任せよう」の精神です。
24時間365日、経営実務を考えている税理士というプロに勝てることなどないのです。
表面的な経費だけを見るのではなく、将来的にどちらが実があるのかということを見据えた思考力が優れた経営者には必須です。
私の考えでは「会計ソフトを利用するよりも顧問税理士にお願いしよう」が正解です。
下記の記事でも紹介していますが、顧問税理士とパートナー契約をするということは自身の経営のパートナーを得るということ。
顧問税理士は財務処理や記帳代行するだけではありません。
経営方針や融資の相談に乗ってくれたり、節税対策、幅広い人脈紹介、コンサルティングなど、あなたの経営を後ろから支えてくれる存在なのです。
ぜひこの考えを理解した上で、顧問税理士との契約を検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日は経営を行う上で財務処理を「会計ソフトで行うことが正解か、税理士に頼むことが正解か」という思考力をお届けしました。
経費を考えれば正解と思いがちな選択も、実は未来的ビジョンでみると必ずしも正解ではないということもあります。
私は会計ソフトで本業以外の時間を割くようなことになる、経理担当者の負担が増える、ということであれば迷わず税理士さんへお願いすることをオススメします。
それが優れた経営者の思考というものだと思います。
「時は金なり」ではありません。時間に勝る価値などないのです。
ぜひこのことを考えてみてください。
「黄金の知恵袋」
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました。